遡江
そこう
名詞
標準
文例 · 用例
そこで遡江部隊の遡という字からシンニユウを除いた朔だとか、国民に愬ふといふ愬から心を除いた上の字だとか言つてみるが、これもまた一向に利き目がない。
— 萩原朔太郎 『名前の話』 青空文庫
遡江船 御用船××丸の甲板に立つて、はじめて揚子江といふものゝ存在が如何に象徴的であるかを知つた。
— 岸田國士 『従軍五十日』 青空文庫
彼はユカタン半島を廻ってタバスコ河まで行ったが、河口が浅いため大きい船を乗り入れることが出来ず、小さいブリガンティンと武装したボートのみを以てコルテス自らタバスコの町へ遡江を試みた。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
先ずビルーの河を二三レガ遡江して上陸して見たが、沼沢と原始林と暑熱とでどうにもならない。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
すでに、その頃、大野川の下流から、無数の兵船が、滝川勢をのせて、みずすましの群のように、ここへ遡江して来るのが見えた。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
一朝、時来れば黄祖を平げ、荊州の劉表を征伐し、一挙に遡江の態勢を拡大して行く。
— 孔明の巻 『三国志』 青空文庫
サンキス号はその夜は海上に漂泊し、この翌日の夜になってテームズ河を溯江し、ロンドン港に入った。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
其外の支流へ溯江する里数を合計すると百五十里にも及ぶ相である。
— 附 満蒙の歌 『満蒙遊記』 青空文庫