浮線
ふせん
名詞
標準
文例 · 用例
尤もその車の内は、浮線綾の縁をとつた青い簾が、重く封じこめて居りますから、※には何がはいつてゐるか判りません。
— 芥川龍之介 『地獄変』 青空文庫
刑台に据えられた花世の着ている浮線織赤色|唐衣は、最後の日のためにわざわざ織らせたのだというが、舞いたつような色目のなかにも、十六歳の少女の心の乱れが、迫るような実感でまざまざと描きこめられている。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫
刑台に据えられた花世が着ている浮線織の赤色|唐衣は、最後の日のためにわざわざ織らせたものだといわれるが、舞いたつような色目のなかにも、十六歳の気の毒な少女の心の乱れが、迫るような実感でまざまざと描きこめられている。
— 久生十蘭 『無月物語』 青空文庫