可視光
かしこう
名詞
標準
visible light
文例 · 用例
海中哨戒線は、陸にあるトーチカを、点々と海底にしずめたような恰好のものであったが、或る特殊な不可視光線によって、そこを通過する潜水艦などを捕えるような仕掛けになっていた。
— 海野十三 『二、〇〇〇年戦争』 青空文庫
深山理学士の研究問題は、この不可視光線と呼ばれる赤外線が人間にも見える装置を作ることにあった。
— 海野十三 『赤外線男』 青空文庫
これは普通のテレヴィジョンと殆んど同じものだが、変っている点は、赤外線だけに感ずるテレヴィジョンで、可視光線は装置の入口の黒い吸収硝子で除いて、装置の中には入れない。
— 海野十三 『赤外線男』 青空文庫
その中でも興味ある発見は、通常火花の形として見えるものは、火花の全貌の中で可視光線を出している部分だけであって、その外に眼に見えぬ線を出している部分があるということであった。
— 中谷宇吉郎 『指導者としての寺田先生』 青空文庫
なかんづく、電波の發生は可視光線をもその範圍に屬せしむるに至り、その頃發見されたX線もまた、これに包含され、また無線通信ラジオ等まで、これに頼つて發展し、世界を狹隘にしました。
— 長岡半太郎 『湯川博士の受賞を祝す』 青空文庫
尤もそれだけではまだ人間の眼に見えますから、そのランプか可視光線を吸収して紫外線だけを通す特殊の濾光障の中へ入れて置けば、人間の眼には、殆んど光が見えませんが、写真は充分に撮れます。
— 野村胡堂 『女記者の役割』 青空文庫
思考子が完璧な可視光線に変わると言ったろ。
— THE IDEAL 『理想』 青空文庫
この場合、君の精神から発する思考子が可視光線の量子に転換し、これが見える。
— THE POINT OF VIEW 『観点』 青空文庫
作例 · 標準
人間の目は、波長がおよそ400ナノメートルから700ナノメートルの範囲にある可視光のみを捉えることができる。
太陽から降り注ぐ電磁波のうち、目に見える可視光はごく一部であり、その外側には紫外線や赤外線が存在する。
プリズムを通過した可視光は、波長の違いによって屈折率が異なるため、虹のような七色のスペクトルに分かれる。
可視光通信は、LED照明の高速な明滅を利用して情報を転送する技術であり、電波干渉の激しい場所での活用が期待されている。