あれよあれよ
あれよあれよ
表現感動詞頻度ランク #35283 · 青空 0 例
標準
while surprised
文例 · 用例
午後の二時頃になって、その人々のあれよあれよと言う声が頻りに聞えた。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
かねてより命じけむ、夜叉羅刹は猶予わず、両個一斉に膝を立てて、深川夫人の真白き手首に、黒く鋭き爪を加えて左右より禁扼、三重襲ねたる御襟を二個して押開き、他目に触らば消えぬべき、雪なす胸の乳の下まで、あらけなく掻あくれば、綾子は顔を赧めつつ、悪汗津々腋下に湧きて、あれよあれよと悶えたまう。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
あれよあれよ、古狐が、坊主に化けた白蔵主。
— 泉鏡花 『白金之絵図』 青空文庫
そがなすままに委しおけば、奇異なる幻影|眼前にちらつき、※と火花の散るごとく、良人の膚を犯すごとに、太く絶え、細く続き、長く幽けき呻吟声の、お貞の耳を貫くにぞ、あれよあれよとばかりに自ら恐れ、自ら悼み、且つ泣き、且つ怒り、且つ悔いて、ほとんどその身を忘るる時、「お貞。
— 泉鏡花 『化銀杏』 青空文庫
打ち見たところ、首をかしげて、何考えるか寒の蛙の寒そうな、ちょっぴり温めてくれようか」 そう言ったかと思うと、はや佐助の五体はぱっと消え失せて、一条の煙が立ちのぼった、――と、見るより、煙は忽ち炎と変じて、あれよあれよという間に、あたり一面火の海と化し甲賀流火遁の術であった。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
私はことの意外に呆れてしまったが、果して間もなくあるビルディングの地下室にある理髪店へ行くと、金縁眼鏡をかけたそこの主人はあなたのような髪は時局柄不都合であると言って、あれよあれよと驚いている間に、私の頭を甲型か乙型か翼賛型か知らぬがとにかく呉服屋の番頭のような頭に刈り上げてしまった。
— 織田作之助 『髪』 青空文庫
附近の百姓ども、あれよあれよと騒いだが、村々在々の顔役共は真田邸で酔いつぶれているので、どうすることも出来なかった。
— 菊池寛 『真田幸村』 青空文庫
それが発表から半年ほどの一九九一年十月に、言いだしっぺのコンパックの社長ロッド・キャニオンが取締役会で突然解任されたあたりから、あれよあれよの腰砕けとなった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
作例 · 標準
あれよあれよと進学が決まった。
あれよあれよと季節が変わった。
あれよあれよと関係が進展した。
あれよあれよと状況が変わった。