応金
おうきん
名詞
標準
文例 · 用例
それは、一応金目のものは置いてあるに違いないけれども、いかにもチグハグな、急ごしらえの感じであつた。
— 岸田國士 『光は影を』 青空文庫
愚僧の心付かぬ中盗み去りし者は無之候哉と、この事ばかり気にかゝり候て、一応金の有無だけはしかと見定め置きたき心地致し候。
— 永井荷風 『榎物語』 青空文庫
しかし、それでも少し足りないんでなあ、ここの山林と、そうだあの小屋はちょっと買手は附くまいが――この畑なども一応金に変えたいと思って、急にこつちへ来たんだ。
— 三好十郎 『樹氷』 青空文庫
一応金を受取った後で、お篠さんが帰るとすぐ、その二百両を持って湯島の山名屋へ行き、案内知った木戸を開けて、いきなり離屋の戸を叩きました」「…………」 宗次郎の話の意外さ。
— お篠姉妹 『銭形平次捕物控』 青空文庫
「では、一応金庫も、見せていただけませんか?
— 橘外男 『グリュックスブルグ王室異聞』 青空文庫
一應金を受取つた後で、お篠さんが歸るとすぐ、その二百兩を持つて湯島の山名屋へ行き、案内知つた木戸を開けて、いきなり離屋の戸を叩きました」「――」 宗次郎の話の意外さ。
— お篠姉妹 『錢形平次捕物控』 青空文庫