ここ一番
ここいちばん
表現名詞
標準
the crucial moment
文例 · 用例
」「うんにゃ、後生気どころじゃねえ、ここ一番という娑婆ッ気だ、伝九。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
ここ一番改革の必要に迫られて、旦那様はその夜一夜、まんじりともしたまはず。
— 清水紫琴 『今様夫婦気質』 青空文庫
天晴れでかしたり賢女なり貞女なり、それでこそ我が最愛の妻、さては我も心安し、ここ一番雄心ふり起こして、この策を実行しみばや。
— 清水紫琴 『葛のうら葉』 青空文庫
道益としても観念するほかはなかったが、自分の行途にそういう暗い運命が待ちかまえているのはかなわないから、血の近い山城の賀茂の一族の中からここ一番という石女を探しだし、叶わぬまでも運命に抵抗してみることにした。
— 久生十蘭 『うすゆき抄』 青空文庫
というのも、この男は、あまた政治屋や政治家がいる中で、ここ一番の腕利きだからだ。
— The Weight of the Crown 『王冠の重み』 青空文庫
ここ一番の勇気をふるいおこして、鷲ぬすみのはなれわざ、小屋の前からさッと一陣の風をくらって、宙天へ乗り逃げしてしまった。
— 吉川英治 『神州天馬侠』 青空文庫
――首を長くして急援を待つ赤松の白旗城も、その他の味方も、すでに尊氏がここまで来たと知るならば、ここ一番の持ち支えはするだろう。
— 筑紫帖 『私本太平記』 青空文庫
作例 · 標準
ここ一番という時に、彼はいつも最高のパフォーマンスを見せる。
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試験のここ一番で実力を発揮できなかったのが悔やまれる。
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人生におけるここ一番の決断は、慎重に行うべきだ。
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