覗
ねらい
名詞
標準
文例 · 用例
眼をあててそこから覗く遠くの異樣な世界は妙なわけだがだれも知らない。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
猫がどこから這入ってくるのかを見定めるため、扉の蔭にかくれていて、終日鍵穴から覗いてみようと考えた。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
それから扉を閉め、椅子を鍵穴のところに持って行って、一秒の間も油断なく、室内を熱心に覗いていた。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
そして再度鍵穴から覗いた時、そこにはもはや、ちゃんといつもの黒猫が坐っていた。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
彼女は曳金に手をあてて、じっと床の上の猫を覗った。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
この妙な青猫をして、少しも、彼を(人間としての)覗かせないところが、かれのすばらしい藝術だ。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
彼等は何等かの形に於て、人の気附かない意想外の変装をし、手に爆弾をかくして「反動」の窓に覗いている。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
道の兩側に女郎屋が竝び、子供心の好奇心で覗いて歩いた。
— 萩原朔太郎 『悲しい新宿』 青空文庫