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応現

おうげん
名詞
1
標準
文例 · 用例
すると、何となく、『よろしい※』というような一種の応現というのか確信というのか私にはよく解らないが、ある瞬間が私のうちに来るのです。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
毎日の新聞はよく読むが、均平が事件の成行きを案じ、一応現実を否定しないではいられないのに反し、ともすると統制で蒙りがちな商売のやりにくさを、こぼすようなこともなかった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
事件捜査に当る者は、一応現場附近に於けるあらゆる事物に深い目を向けてみるべきだと思うね。
海野十三 地獄の使者 青空文庫
)にまで延長出来るためには、他方、「哲学」の「文学」化という対応現象が与って力があるのである。
――現代日本に於ける日本主義・ファシズム・自由主義・思想の批判 日本イデオロギー論 青空文庫
地方に於て中央新聞のいくつかが一群となって同一取次店によって取次販売されるのを見れば、販売取次店のインスティチュートとしての独立は一応現象としては承認されるだろう。
戸坂潤 現代哲学講話 青空文庫
だが一応現代官許ブルジョア医学が宗教的神聖味からは自由になったと仮定しよう。
戸坂潤 世界の一環としての日本 青空文庫
北支事変が、国内に於て、とにも角にも一応現実の力となった挙国一致という体制を造り出したと同時に、支那在留の邦人(冀東・冀察・南支一帯)の国民生活の安定を著しく動揺せしめたことは、歴史に記録すべき現象だが、これも亦、挙国一致と国民生活安定との関係を見るのに、相当な参考になる資料だろう。
戸坂潤 挙国一致体制と国民生活 青空文庫
法然が勢至菩薩の応現であるということはその幼名によっても思い合される処であって、自分もまた何か感応する処があったものと見える。
中里介山 法然行伝 青空文庫