地蔵盆
じぞうぼん
名詞
標準
Jizō Festival
文例 · 用例
樹下石上というと豪勢だが、こうした処は、地蔵盆に筵を敷いて鉦をカンカンと敲く、はっち坊主そのままだね。
— 泉鏡花 『縷紅新草』 青空文庫
十日目、ちょうど地蔵盆で、路地にも盆踊りがあり、無理に引っぱり出されて、単調な曲を繰りかえし繰りかえし、それでも時々調子に変化をもたせて弾いていると、ふと絵行燈の下をひょこひょこ歩いて来る柳吉の顔が見えた。
— 織田作之助 『夫婦善哉』 青空文庫
前日からひきつづき地蔵盆にあたっているので、この日、京の町々は宵のうちから、珍しい人出です。
— 平林初之輔 『祭の夜』 青空文庫
蓮の実を売る地蔵盆の頃になると、白い綿のような物の着いている小さい羽虫が町を飛ぶのが怖ろしく淋しいものであった。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
それは、地蔵盆のお祭りをふさわしく祝うために、幾らかの寄進を請うためにやってきたものであった。
— BITS OF LIFE AND DEATH 『死生に関するいくつかの断想』 青空文庫
地蔵盆などに小さい娘の子が、襟を二本足三本足にして貰って、玉虫色の口唇をしたりしたのなど、ええものだった。
— 上村松園 『京のその頃』 青空文庫
さう謂へば、おなじく「盆」を以て称せられる地蔵盆――又、地蔵祭りとも――の如きも時期は稍遅れて行はれるが、七夕・盂蘭盆に関係の浅くない事を見せてゐる。
— 折口信夫 『たなばたと盆祭りと』 青空文庫
今日浜松近傍でいふだしは、各地の祭礼・地蔵盆の作り物、大阪西横堀の作り物などゝ同じ物を謂ふので、此は既に屋内まで降りて居るのである。
— 折口信夫 『髯籠の話』 青空文庫
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地蔵盆(じぞうぼん)は、地蔵菩薩の縁日(旧暦7月24日もしくは新暦8月24日)にかけて地蔵尊を祀る行事。「地蔵会(じぞうえ)」や「地蔵まつり」と称されることもある。特に近畿地方などを中心に盛んな行事である。道祖神信仰との結びつきも指摘されており、「路傍や街角のお地蔵さん」である「辻地蔵」を対象とする民間信仰ともいわれる。
出典: 地蔵盆 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0