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一頃

ひところ
名詞副詞
1
標準
once
文例 · 用例
されば林とても数里にわたるものなく否、おそらく一里にわたるものもあるまい、畑とても一眸数里に続くものはなく一座の林の周囲は畑、一頃の畑の三方は林、というような具合で、農家がその間に散在してさらにこれを分割している。
国木田独歩 武蔵野 青空文庫
…… 恁る趣を知つたため、私は一頃は小遣錢があると、東京の町をふら/\と俥で歩行く癖があつた。
泉鏡太郎 麻を刈る 青空文庫
此間を、男も女も、一頃揃つて、縮緬、七子、羽二重の、黒の五紋を着て往き來した。
泉鏡太郎 春着 青空文庫
江の浦口野の入海へ漾った、漂流物がありましてな、一頃はえらい騒ぎでございましたよ。
泉鏡花 半島一奇抄 青空文庫
一頃私はその近所に居たので、毎日のやうに通つて麥酒を飲んだり、人氣のない廣間の中で、ぼんやり物を考へながら、秋の日の午後を暮してゐた。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
一頃私はその近所に居たので、毎日のやうに通つて麥酒を飮んだり、人氣のない廣間の中で、ぼんやり物を考へながら、秋の日の午後を暮してゐた。
萩原朔太郎 宿命 青空文庫
……そこで一頃は東京|住居をしておりましたが、何でも一旦微禄した家を、故郷に打っ開けて、村中の面を見返すと申して、估券潰れの古家を買いまして、両三年|前から、その伜の学士先生の嫁御、近頃で申す若夫人と、二人で引き籠もっておりますが。
泉鏡花 眉かくしの霊 青空文庫
故に一頃流行つた小豆色、活色の羽織は、動物園の中の暗い水族館の金魚を思ひ出させたのである。
木下杢太郎 海郷風物記 青空文庫
作例 · 標準
一頃はこの界隈も夜通し賑わっていたが、最近はすっかり静かになった。
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一頃のブームが嘘のように、今は誰もそのゲームを話題にしていない。
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一頃は彼もプロを目指していたが、怪我でその夢を断念したらしい。
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