鰹木
かつおぎ
名詞
標準
log on the roof of a shrine set perpendicular to the ridgepole
文例 · 用例
すぐその御手洗の傍に、三抱ほどなる大榎の枝が茂って、檜皮葺の屋根を、森々と暗いまで緑に包んだ、棟の鰹木を見れば、紛うべくもない女神である。
— 泉鏡花 『神鷺之巻』 青空文庫
南洋の家屋に日本の神社の氷木や鰹木と同一の物を附し、水害を避ける為めに床下を高くしたのなどを初め、祭具、武噐、食噐等に我国の上古と吻合する所の少くないのを観て僕の考古学的嗜好は頻に刺戟せられた。
— 與謝野寛、與謝野晶子 『巴里より』 青空文庫
漆紋の、野暮ったい古帷子の前を踏みひらいて毛脛を風に弄らせ、れいの、眼の下一尺もあろうと思われる馬鹿長い顔をつんだして空嘯いているさまというものは、さながら、屋の棟に鰹木でも載っているよう。
— 蕃拉布 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
鬱蒼とした青葉の中に、神社の屋根の鰹木が見える。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
今も、たった今、江戸城の大規模な改修工事をながめ、大名小路の金碧さんらんたる門や構えを見て来た眼で――ここの暗やみ坂の青葉の底に、そこらの百姓家の屋根と変らない――ただ鰹木と注連だけが違う――佗しいお宮を見ると、猶々、へんな気もちがして、(徳川のほうが偉いのかしら) と、単純に不審った。
— 空の巻 『宮本武蔵』 青空文庫
機微寸前 鰹木の立っている檜皮葺の一宇が見える。
— 吉川英治 『上杉謙信』 青空文庫
作例 · 標準
「あの神社の屋根の上、鰹木がずらっと並んでて、すごく神々しいね。」
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鰹木は、神社の建物を守るための魔除けの意味もあると聞いたことがある。
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古いお寺では、鰹木の形状が独特で、歴史を感じさせる。
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