一端
いっぱし
名詞-の形容詞副詞頻度ランク #10283 · 青空 1281 例
標準
fully fledged
文例 · 用例
意の在るところの一端は、諸兄にも通じたように思う。
— 太宰治 『創作余談』 青空文庫
その一端に火をつけて「火渡し」と云って次の人に渡すと、次の人は「しりつぎ」と答えて次へ廻す、それからだんだんに東京でいわゆる「尻取り」をするのであるが、言葉に窮して考えている間に火が消えるとその人は何かしら罰として道化た隠し芸を提供実演しなければならないのである。
— 寺田寅彦 『追憶の冬夜』 青空文庫
その害の一端のみを見てただちにそのものの無用を論ずるのは、あまりにあさはかな量見であるかもしれない。
— 寺田寅彦 『蛆の効用』 青空文庫
厚紙か何かの筒の横腹から四つ足を出したものが猫の胴になりその一端に薄っぺらな短い尻尾が付いている。
— 寺田寅彦 『猫六題』 青空文庫
これは長いガラスの管の両端に電極を付け、一端にある小さい壺に水銀を入れ中の空気を抜いたものに過ぎぬ。
— 寺田寅彦 『ランプのいろいろ』 青空文庫
これもそのままでは電気は通らぬが、始めにこの管を傾けて水銀を管の一端から他端へ流し、電極の間に橋をかけると電流が通じ始める。
— 寺田寅彦 『ランプのいろいろ』 青空文庫
すると水銀が蒸発して管の中はこの蒸気が充ちその中を電流が通じるようになるから管を旧位置になおし水銀を一端に返しても電流は続いて通る、この時に水銀の蒸気は強い蒼い光を出す。
— 寺田寅彦 『ランプのいろいろ』 青空文庫
実証的な西鶴のマテリアリズムは彼の「町人もの」の到る処に現われているのであるが、『永代蔵』にある「其種なくて長者になれるは独りもなかりき」という言葉だけからもその一端を想像される。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
作例 · 標準
「おっ、お前も一端の口を利くようになったじゃないか」と父が目を細めた。
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まだ見習いの身だが、仕事着に身を包むと不思議と一端の職人に見えるものだ。
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彼は一端のビジネスマンを気取って、カフェで分厚い専門書を広げている。
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