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講談本

こうだんぼん
名詞
1
標準
book of oral narratives
文例 · 用例
これは余談になるが、新しい大衆小説から得る台詞の言葉より、古い講談本等に非常に味のある言葉が多い。
山中貞雄 気まま者の日記 青空文庫
――……つもっても知れましょうが、講談本にも、探偵ものにも、映画にも、名の出ないほどの悪徒なんですから、その、へまさ加減。
泉鏡花 木の子説法 青空文庫
腹のできあがった君子は、講談本を読んでも、充分にたのしく救われている様子である。
――馬をさへ眺むる雪の朝かな―― 碧眼托鉢 青空文庫
二 お高は読んでゐた講談本を伏せて横膝を正しながら縁先へ来て立つた少年の顔に親しい笑い顔を見せた。
田中貢太郎 海異志 青空文庫
その壁と右側の中敷になった隅に小さな机があって、二三冊の講談本のような本といっしょに眼覚時計を据えてあったが、その時計の音がじめじめと鳴っていた。
田中貢太郎 女の首 青空文庫
集の體裁は、四六を横に綴ぢた、何となく尺八の譜でも見るやうな氣分が無いでもありませんでしたが、それでも中味は凝つた二度刷で、從來安物の講談本しか見られなかつた大阪の出版界では、どちらかといへば、出來のいい出版物でした。
薄田泣菫 詩集の後に 青空文庫
婆やは小遣帳をつけた後に、眼鏡をかけて、貸本屋から借りた古けた講談本を読んだ。
鈴木三重吉 桑の実 青空文庫
講談本や探偵小説にある巨盗怪賊の忍術は、こんな事を云ったものかと思われると吹き立てる不良さえある。
夢野久作 東京人の堕落時代 青空文庫
作例 · 標準
「祖父の蔵から古い講談本が出てきたんだけど、漢字が難しくて読むのに一苦労だよ」
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江戸時代の庶民は、講談本を通じて英雄たちの武勇伝を読み、胸を躍らせていたという。
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「この挿絵入りの講談本、当時の風俗が細かく描かれていて歴史資料としても非常に面白いね」
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