木中
もくちゅう
名詞
標準
文例 · 用例
即ち啄木鳥が、木中の虫を捕えるとき、穴と反対の側をコツコツと啄き、虫をおどろかして穴から出たところを喰べようと云うのである。
— 菊池寛 『川中島合戦』 青空文庫
その中にふと振り返ると、校長の佐佐木中将を始め、武官では藤田大佐だの、文官では粟野教官だのは彼よりも後ろに歩いている。
— 芥川龍之介 『文章』 青空文庫
その中に読経の切れ目へ来ると、校長の佐佐木中将はおもむろに少佐の寝棺の前へ進んだ。
— 芥川龍之介 『文章』 青空文庫
」 剣道三段の鈴木中尉は、腕がむずむずしているらしい。
— 平田晋策 『昭和遊撃隊』 青空文庫
」 鈴木中尉は、一生けんめいにせがむが、少佐は、じっと考えて、「おい、おかしいぞ。
— 平田晋策 『昭和遊撃隊』 青空文庫
」 鈴木中尉が叫んだ時、反射鏡にうつった『アリゾナ』のすがたが、ぱっとかき消され、あとは、ただまっくらの闇である。
— 平田晋策 『昭和遊撃隊』 青空文庫
其れから明治廿九年乃木中将が台湾総督となる時、母堂が渡台の御暇乞に参内して、皇后陛下の御問に対し、姥は台湾の土にならん為、忰の先途を見届けん為に台湾に参ります、と御答え申上げたと云う記事は、また深く余の心に滲みた。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
そして最初にプールをもった茨木中学から高石勝男が現れたのである。
— 世界新記録病 『安吾巷談』 青空文庫