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二更

にこう
名詞
1
標準
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文例 · 用例
「昨夜二更一匹の狗子窓下に来ってしきりに哀啼す。
有島武郎 星座 青空文庫
が、穴のやうな眞暗な場末の裏町を拔けて、大川に架けた、近道の、ぐら/\と搖れる一錢橋と云ふのを渡つて、土塀ばかりで家の疎な、畠も池も所々、侍町を幾曲り、で、突當りの松の樹の中の其の邸に行く、……常さんの家を思ふにも、恰も此の時、二更の鐘の音、幽。
泉鏡太郎 霰ふる 青空文庫
二更に至りて、妻例の如く出でむとして、フト婢に問うて曰く、何を以つて此のあたりに生たる人の氣あるや。
泉鏡太郎 唐模樣 青空文庫
平太郎は夜遅くまで作平を待っていたが、とても帰りそうもないので、二更の鐘を聞くと、(とても今夜は帰らないだろう)と、独言を云い云い寝床の方へ往こうとして立ちあがると、背後から袖を引く者があった。
田中貢太郎 魔王物語 青空文庫
其の時二更の鐘が鳴った。
田中貢太郎 魔王物語 青空文庫
唐といいまして、人の噂では、匪徒の仲間入りをしているという男ですが、その男が二更のころに、酒に酔って歩いておりますと、その晩は月があって、紅い着物を着た女が路のはたに蹲んでおるから、からかってみるつもりになったでしょうね。
――序に代へて―― 涼亭 青空文庫
が、穴のような真暗な場末の裏町を抜けて、大川に架けた、近道の、ぐらぐらと揺れる一銭橋と云うのを渡って、土塀ばかりで家の疎な、畠も池も所々、侍町を幾曲り、で、突当りの松の樹の中のその邸に行く、……常さんの家を思うにも、恰もこの時、二更の鐘の音、幽。
泉鏡花 霰ふる 青空文庫
初めてそこへ着いた晩に、彼は士人の常として、夜の二更(午後九時―十一時)に及ぶ頃まで燈火のもとに書を読んでいると、たちまち一人の小さい人間が門から進み入って来た。
酉陽雑爼(唐) 中国怪奇小説集 青空文庫
作例 · 標準
二更の鐘が鳴り響く頃、城下町の明かりはほとんど消えていた。
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二更ともなれば、夜も更けてあたりはしんと静まり返る。
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昔の人は二更の頃に床に就き、翌朝の早い活動に備えたという。
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