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豆畑

まめばたけ
名詞
1
標準
文例 · 用例
目まいと、悪寒と、ねっとりした冷い汗とで苦しいのを通り越してもう気が遠くなりそうで、豆畑の茂みの中に仰向に寝ころんだ時、お母さんが呼びに来た。
太宰治 パンドラの匣 青空文庫
母屋へ通る豆畑のあひだの狹い道を、てんてんと一列につらなつて歩いて行く皆のうしろへついて、私は陽氣にはしやぎながら豆の丸い葉を幾枚も幾枚もむしりとつた。
太宰治 思ひ出 青空文庫
とにかくピタゴラスはにげ出して行くうちに運悪く豆畑に行き当った。
寺田寅彦 ピタゴラスと豆 青空文庫
そこでかれは、戒律を破って豆畑に進入するよりは殺された方がましだといって逃走をあきらめた。
寺田寅彦 ピタゴラスと豆 青空文庫
しかし豆畑へはいるのがいやでわざわざ殺されたというのが本当だとすると、それは胃に悪いとか安眠を害するとかいうだけではなくて、何かしら信仰ないし迷信的色彩のある禁戒であったであろう。
寺田寅彦 ピタゴラスと豆 青空文庫
林を通り抜けると、そこが嘉ッコの家の豆畑でした。
宮沢賢治 十月の末 青空文庫
まだ収穫を終わらない大豆畑すらも、枯れた株だけが立ち続いていた。
有島武郎 親子 青空文庫
あつはつはつはつ……あつはつはつはつ……崖の下の蚕豆畑真赤なお天道さんが沈まつしやる……それだのにまだ、紅雀が鳴きしきる。
北原白秋 畑の祭 青空文庫