溺惑
溺惑
名詞
標準
文例 · 用例
莫迦な私は逆上して、「君は実に物の分らない妄想溺惑家だ。
— 坂口安吾 『母』 青空文庫
莫迦な私は逆上して、「君は実に物の分らない妄想|溺惑家だ。
— 坂口安吾 『母』 青空文庫
昔支那において塞外の鮮卑族の一|種なる拓拔氏は中國に侵入し、黄河流域の全部を占領して國を魏と稱したが、魏は漢民族の文化に溺惑して、自ら自國の風俗慣習をあらため、胡語を禁じ、胡服を禁じ、姓名を漢式にした。
— 伊東忠太 『國語尊重』 青空文庫
中年の男が蛇屋の娘であつた若い未亡人に愛され、痴情に溺惑して妻子を捨てた挙句、その未亡人にも別れて路頭に迷ふといふやうな筋立で。
— 永井荷風 『来訪者』 青空文庫
二人は爛酔と溺惑とに性も他愛もありませんでした。
— 第一夜 初夜を盗む 『新奇談クラブ』 青空文庫