過飲
かいん
名詞
標準
文例 · 用例
早朝、樹明来、ほがらか/\、素湯とわさび漬で、節食、どうやら過飲過食の重苦しさがなくなつた。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
私も過飲過食で胃が悪い、とても秋穂行乞はやれさうもないので、地べたに莚をしいて寝た、土が何より薬だ、土のなごやかなつめたさが身心のつかれを癒やしてくれます。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
九時近くなつて出立、櫛ヶ浜行乞、それから下松、虹ヶ浜、そして室積――六里の道が六十里にも感じられた、何しろ過飲と不眠とのために、さすがの私も今日ばかりは弱つてしまつた。
— 室積行乞 『行乞記』 青空文庫
だが過飲は過読と同じやうにどうかすると身体を毀す事が多い。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
例えば、暴食過飲して腸胃の上に病患を起こし、過度労役して四肢の上に傷害をきたすがごときは、いわゆる身部より生ずる病なり。
— 井上円了 『妖怪学』 青空文庫
乗客中、男子にして酒をのまざるものは二、三人くらいのもので、ほかはみなよく飲むも、過飲泥酔は一人もなく、喧嘩口論も一回も聞かざりしは賞賛すべき美風である。
— 井上円了 『南半球五万哩』 青空文庫
僕の過飲した睡眠薬は、市販の、どこにもここにもあるというヘンテツもないシロモノです」「へえ、じゃア、睡眠薬と麻薬は違うの?
— 坂口安吾 『日月様』 青空文庫
モンテーニュは『随想録』を通じて三度ドイツ人に言及しているが、常にその過飲、粗暴、残忍について語っている(一の二十六、二の二、および十一)。
— ESSAIS DE MONTAIGNE 『モンテーニュ随想録』 青空文庫