新渡
しんと
名詞
標準
文例 · 用例
いま思へば、予て一|本を用意して、前記(郷土会記録)載する処の新渡戸博士の三|本木開墾の講話を朗読すれば可かつた。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
一寸例を挙げて言って見ると、前の長崎高等商業学校長をしていた隈本有尚、故人の日高真実、実業家の植村俊平、それから新渡戸博士諸氏などで、此の外にも未だあるだろう。
— 夏目漱石 『私の経過した学生時代』 青空文庫
又新渡戸博士は、既に札幌農学校を済して、大学選科に通いながら、その間に来ていたように覚えて居る。
— 夏目漱石 『私の経過した学生時代』 青空文庫
何でも私と新渡戸氏とは隣合った席に居たもので、その頃から私は同氏を知っていたが、先方では気が付かなかったものと見え、つい此の頃のことである。
— 夏目漱石 『私の経過した学生時代』 青空文庫
新渡戸博士は婦人雑誌の原稿をかく時には、細君の同意を得るやうな考へしか書かないさうだが、以ての外の不了見である。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
新渡戸稲造博士は、自分が近眼の原因をある学生に訊かれた時、次の室の夫人に聞えないやうに声を低めて、「無論本も読んだには読んだがね、然し本を幾ら読んだからつて、人間は近眼になるものぢやない。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
新渡戸博士が自分の近眼と性慾の自己満足を結びつけて、深く後悔して居るのは善い事だが、世の中には近眼者といつても沢山居る事だし、その近眼者が皆が皆まで博士のやうな「良心」を持合せてゐまいから、達て近眼を恥ぢよと言つた所でさう/\恥ぢもすまい。
— 大正五(一九一六)年 『茶話』 青空文庫
) 新渡戸稲造氏なども米国の婦人を夫人にしてゐるので、幾割か米国人に評判がよい。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫