排仏
はいぶつ
名詞
標準
文例 · 用例
是より先、欽明天皇の御代に伝へられた仏教に就いて、崇仏派の蘇我氏と排仏派の物部氏、中臣氏との間に凄じい争闘が展開した*。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
朝臣の内、物部氏・中臣氏は排仏を主張し、蘇我氏は崇仏を主張した。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
第二は、その露国皇太后が音頭取りで、国内に排仏熱を高め、駐露仏国公使サバリーに対し、皮肉な、陰険な、女性的迫害を加え、首都ペテルブルグ中で、泊るに旅館の一室をも貸与しないような酷遇をしたことである。
— 国枝史郎 『今昔茶話』 青空文庫
北越地方の敵勢今猶熾んなるは、太政官より発布せられたる神仏判然の趣旨を農民等に於て誤解し、神道を揚げて排仏毀釈の挙に出づるとなせるもの、その一因なり。
— 與謝野禮嚴 『禮嚴法師歌集』 青空文庫
もっとも仏教は維新の際、排仏毀釈の影響を受けてよほど打撃は受けていたけれども、それでも有力な人がそれぞれその範囲において活躍しておったのである。
— 序論 『明治哲学界の回顧』 青空文庫
先生が明治初年の排仏毀釈の時代にいかに多くの傑作が焼かれあるいは二束三文に外国に売り払われたかを述べ立てた時などには、実際我々の若い血は沸き立ち、名状し難い公憤を感じたものである。
— 和辻哲郎 『岡倉先生の思い出』 青空文庫