野狐
のぎつね
名詞
標準
Fox
文例 · 用例
大概の野狐禅では傍へ寄り付けません。
— 岡本かの子 『鯉魚』 青空文庫
よく「無弦の琴」とか、「無声の韻」とかいう言葉がありますが、これはその心境を解したもの同志の間で言うことであって、これを生のまま人に理解を押し付けるといわゆる「野狐禅」とか「生悟り」とかいうものになりまして、却って仏教が世間から誹を招く基になるのであります。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
禰宜 (解きつつ)山犬か、野狐か、いや、この包みました皮は、狢らしうござります。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
と叫び立つれば、「汝野狐|奴、また来せた。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
――日本のはそうでなく、根本的に詩そのもの、ヒューマニチイそのものを紛失させて、俗物的に納ったり、野狐禅的に悟り顔をすることで、自ら得意としているのだからたまらない、畢竟彼等は、自然主義の精神を履きちがえているのである。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
その微細なものまでが、感情と意志の喰い違いを現す不自然さに苦痛を快楽として諦め返そうとする野狐的な知性が窺がれると、それは淫らがましいものにさえ感じさせます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
この鏡を相手ならこんと鳴真似して女の質の中なる野狐の性を出しさえしたらわれとわれを誑すことくらいは、そんなに難しい仕事ではございません。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
山住の心安さは、藪越しに浪の音聴き、里囃子うれしとも聴け、施餓鬼過ぎ流石さびしく、人訪はぬ今は堪へえね、また出でて竹の根見れば、曼珠沙華赤く赤きに、ちらと向き、釣眼野狐、うしろ向き尖り口して、小藪吹き、吹き吹く風に、日の暮に、あな、飛び飛びて消えつつ失せぬ。
— 北原白秋 『観相の秋』 青空文庫
作例 · 標準
アニメーション映画で、賢い野狐が主人公を助ける物語を見た。
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この童話のキャラクターである野狐は、いたずら好きで人気がある。
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子どもたちは野狐のぬいぐるみを抱きしめて眠りについた。
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