正受
しょうじゅ
名詞
標準
文例 · 用例
そんなものは、ただ本筋の悟りの道中のところどころの景色の一つで、若しそれに酔って嬉しがっているときは却って本筋の進行の妨げになると慧鶴は師匠の正受老人からきつく叱られさえしている。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
禅をやる人々の間では白隠が本当に眼を開かれたのは、この信州の飯山に住む正受老人についてからであると言われている。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
――それは、飯山の正受老人について正しい修道への道眼を開かれた後に、故郷の松蔭寺へ帰り、または修業に出たり、出入して十一年ほど経った彼が、三十四歳の時である。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
禅師は信州飯山で正受老人の指導によってさとられた以外、大悟小悟その数を知らずと自記されております。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
昔、飯山の正受菴に恵端禅師といふ高僧が住んだ。
— 島崎藤村 『破戒』 青空文庫
一日暮らしのこと かつて白隠禅師の師匠、正受老人は、私どもにこんなことばをのこしております。
— 高神覚昇 『般若心経講義』 青空文庫
飯山の正受老人は、群狼の中で坐禅をしたということを米友は知らないが、これは油断がならない。
— 流転の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
自分はこの春、信濃の飯山に行つて、白隱和尚修業の地なる正受庵を訪うた。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第三』 青空文庫