巻き付け
まきつけ
名詞
標準
文例 · 用例
首に手拭が巻き付けてあるのを見ると、初めに咽喉を絞めようとして、それを仕損じて今度は刃物でやったらしいのです。
— 大森の鶏 『半七捕物帳』 青空文庫
わたくしは起き抜けに肩掛けを巻き付け、廊下へ飛び出しました。
— THE ADVENTURE OF THE SPECKLED BAND 『まだらのひも』 青空文庫
上着とベストが床に落ち、扉の後ろの鈎金から、首まわりに吊り帯を巻き付け、仏・中英金物株式会社社長はぶら下がっていた。
— THE STOCK-BROKER'S CLERK 『株式仲買人』 青空文庫
兄は角帯に金鎖を巻き付けて、近頃流行る妙な絽の羽織を着て、此方を向いて立つてゐた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
兄は角帯に金鎖を巻き付けて、近頃|流行る妙な絽の羽織を着て、此方を向いて立っていた。
— 夏目漱石 『それから』 青空文庫
何だかべらべら然たる着物へ縮緬の帯をだらしなく巻き付けて、例の通り金鎖りをぶらつかしている。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
宗近君は脱いだ両袖をぐるぐると腰へ巻き付けると共に、毛脛に纏わる竪縞の裾をぐいと端折って、同じく白縮緬の周囲に畳み込む。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
そして、顔だけを除いて、全身を木乃伊のように毛布で巻き付けられているのだった。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫