幻辞.com

雑化

ざつか
名詞
1
標準
文例 · 用例
贅沢な暮しをするほど、生活が煩瑣に複雑化して来て、仕事に専念することができなくなるからである。
室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 小泉八雲の家庭生活 青空文庫
文化生活は、人智の発達複雑化に伴って、自然生活から変化して来たものであります。
岡本かの子 仏教人生読本 青空文庫
物事をいやに複雑化してやに下ったり、あの人間の、このおれの心理はどうだ、こうだ、お前の不安がりようが足りないなぞと言っていた東京の心理主義にわずらいされて、遂に何ごとをも信ずることを教えられなかった私は、大阪の感覚だけは、信じた。
織田作之助 東京文壇に与う 青空文庫
巨大化した組織が往々にして官僚的な手続きを煩雑化させ、迅速な処理の足を引っ張ることを自覚していたIBMは、社員の自発的な試みを後押しする受け皿となることを目指して、独立事業単位という制度を用意していた。
富田倫生 パソコン創世記 青空文庫
渡瀬は蓄音機の機械をどれだけ複雑にすれば、最小限度の複雑化によって最大の効果を挙げうるかを数理的に解決したかったのだ。
有島武郎 星座 青空文庫
だから彼は色の単一化とたたかひ、複雑化さうとする、上野山の絵の色に人々は特別な不快感を味ふらしい。
美術論・画論 小熊秀雄全集−19− 青空文庫
だからたとえそれが皮相的なものにせよ今度の事件の様に一見動機の不可解な犯罪に逢着すると、直ちに事件そのものを複雑化してしまう。
大阪圭吉 デパートの絞刑吏 青空文庫
そしてその謎は、最初この事件の解決に当って、割合に単純なこの殺人事件を頗る複雑化したところの代物なんです。
大阪圭吉 死の快走船 青空文庫