来屋
きや
名詞
標準
文例 · 用例
ただちがうところは教室にも廊下にも窓のないことそれから屋根のないことですが、これは元来屋根がなければ窓はいらない筈ですからおまけに室の上を白い雲が光って行ったりしますから、実に便利だろうと思いました。
— 宮沢賢治 『茨海小学校』 青空文庫
舶来屋 その頃から西洋臭いものを売る店が比較的多くありました。
— 淡島寒月 『銀座は昔からハイカラな所』 青空文庫
それでこういう店を俗に舶来屋と呼んでいました。
— 淡島寒月 『銀座は昔からハイカラな所』 青空文庫
私の今覚えていますのは、当時の読売新聞社と大倉組との間あたりにこの舶来屋がありました。
— 淡島寒月 『銀座は昔からハイカラな所』 青空文庫
雲龍寺を出て以来屋根の下に眠るのは今夜がはじめてである。
— 大鹿卓 『渡良瀬川』 青空文庫
で御船は御来屋、赤崎あたりの沖をいつまで漂ッていて、うかと岸へ近づくふうもない。
— 八荒帖 『私本太平記』 青空文庫
まだ何の沙汰も聞えてはまいりません」「名和ノ庄とやらは、この辺りからよほど遠くか」「いえ、御来屋の浦からいくらの道でもない由です。
— 八荒帖 『私本太平記』 青空文庫
岩松吉致や隠岐の一党はみな、元の海ばらへ返ってゆき、帝は駒に召され、妃の二人は、板輿に舁かれて、前後を黒々まもられながら、一陣の雨雲みたいに御来屋ノ浦から東南の方へ急ぎ出していたのであった。
— 八荒帖 『私本太平記』 青空文庫