師の坊
しのぼう
名詞
標準
master priest
文例 · 用例
その師の坊の姿を見ると、ちょうど台所で味噌を摺っていた小坊主が、擂粉木を縦に持ったまま、破風から飛出して雲に続いた。
— 泉鏡花 『甲乙』 青空文庫
彼は自分の道心が定まって、もう動かないのを自覚すると、師の坊の許しを得て、諸人救済の大願を起し、諸国雲水の旅に出たのであった。
— 菊池寛 『恩讐の彼方に』 青空文庫
僧侶の身分で女と心中したと謳われては、自分の死後の恥ばかりでなく、ひいては師の坊にも迷惑をかけ、寺の名前にも疵が付く。
— 筆屋の娘 『半七捕物帳』 青空文庫
教務所長という役目の、年老った教誨師の坊さんが見舞いに来た。
— 大杉栄 『続獄中記』 青空文庫
若宮祭りに年地を定める五師の坊から、若宮祭りをまかなふのであつて、本座新座の田楽も、五師の坊の監督で出る猿楽も、この五師の坊に関係はあるが、田楽から見ればずつと交渉が薄くなる。
— 折口信夫 『春日若宮御祭の研究』 青空文庫
五師の坊中心に見れば、田楽はうちの者、猿楽はよそから来るといふやうな様子がみえる。
— 折口信夫 『春日若宮御祭の研究』 青空文庫
若宮祭りは若宮の神官が行ふのであるが、所謂「おんまつり」の行列は、五師の坊が行ふものというてよいのである。
— 折口信夫 『春日若宮御祭の研究』 青空文庫
それに対して五師の坊から沢山の人が出る。
— 折口信夫 『春日若宮御祭の研究』 青空文庫
作例 · 標準
若き日の父が修行に励んでいた頃、師の坊からは常に「心に隙を作るな」と諭されていた。
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村の古老たちは、かつてこの寺を守っていた慈悲深い師の坊の思い出を語り合った。
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師の坊の厳格な教えがあったからこそ、彼は厳しい冬の山籠もりを耐え抜くことができた。
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