硬骨漢
こうこつかん
名詞
標準
man of principle
文例 · 用例
硬骨漢汲黯が退いた後は、帝を取巻くものは、佞臣にあらずんば酷吏であった。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
お隣りの「白鳥の間」には、前から硬骨漢がそろっていて、助手さんたちに人気のある固パンさんなどは、その「白鳥の間」にいたたまらなくなって、こちらの「桜の間」に逃げて来たような按配でもあったのだ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
正義会には、私は度々入り度いと思つてゐたのでしたが、その部員が控所にビラを貼つたり、教室に演説に来るところを見ると、多くは如何にもその会員らしい硬骨漢ばかりで、柔弱さうな自分の様子を知つてゐる私は決心がつき兼ねたものでした。
— 牧野信一 『早春のひところ』 青空文庫
それは上級生の運動家で、男色家で、校内で一番幅を利かせていた野蛮な、横田という寮生を、吉本という通学生の硬骨漢が発頭になって、同級生一同とはかって校庭でリンチした事件であった。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
どこからか命知らずの硬骨漢があらわれて躍りこむかも知れなかった。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
氏がかつて心を宗教に寄せる前には、剛情で始末におえぬ硬骨漢であったが、ひとたび信者となってからは手を覆したごとく温和な柔順な、涙もろい人に変った。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
それに、こんなことをわざわざ申しあげたくはございませんが、わたくしが貴族の出であるからして仲間入りはさせんとか、常田先生のやうな、これも一例でございますが、つまり硬骨漢をですな、漢文を教へてをられるから旧思想の持主だなどといふ論法はちとをかしい。
— 四幕と声のみの一場よりなる喜劇 『速水女塾』 青空文庫
スタンダールは一種の硬骨漢です。
— 一九四一年(昭和十六年) 『獄中への手紙』 青空文庫
作例 · 標準
彼は曲がったことが大嫌いな硬骨漢として、地域住民から深く信頼されている。
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権力に屈しないあの記者は、まさに現代の硬骨漢と呼ぶにふさわしい。
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硬骨漢である父は、家族の前でも決して弱音を吐くことはなかった。
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