美濃紙
みのがみ
名詞
標準
Mino paper (var. of Japanese paper)
文例 · 用例
私は十六七の頃にはもう濃く礬水をひいた薄美濃紙を宛てがって絵巻物の断片を謄き写しすることも出来たし、残存の兜の錣を、比較を間違えず写生することも出来た。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
勿論、改良美濃紙の復刻本であったが、原図の菱川師宣のあの暢艶で素雅な趣はちらりちらり味えた。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
明治卅四年十一月六日灯下ニ書ス東京 子規 拝 倫敦ニテ 漱石 兄 此手紙は美濃紙へ行書でかいてある。
— 夏目漱石 『『我輩は猫である』中篇自序』 青空文庫
それで急いでそれを美濃紙に清書して、夜森博士邸を訪ね博士に之を示すと、それを閲読したあとで博士がはははははと笑れた。
— 木下杢太郎 『パンの会の回想』 青空文庫
その通りにすると今度は両手を突いて頭を下げよと云うので、又その通りにすると翁は自筆の短冊を二枚美濃紙に包んで紙縒で縛ったものを筆者の襟元から襦袢と着物の間へ押し込んだ。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
細いニクロム線を格子状に組んだものを美濃紙ではさみ、本の表紙などに使われていたレザークロスでおおっただけのこの代物には、断熱材も温度調節用のサーモスタットも組み込まれていなかった。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
整理がすんでから、私はお母さまからお金をいただき、百円紙幣を一枚ずつ美濃紙に包んで、それぞれの包みに、おわび、と書いた。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
横浜という所には似もつかぬような古風な外構えで、美濃紙のくすぶり返った置き行燈には太い筆つきで相模屋と書いてあった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
作例 · 標準
書道で使う墨が美濃紙によく馴染む。
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昔ながらの製法で作られた美濃紙は、手触りがとても良い。
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この和紙は美濃紙の一種で、光を通すと美しい模様が浮かび上がる。
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