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空足

からあし
名詞
1
標準
文例 · 用例
」 と手を引張ると、猶予いながら、とぼとぼと畳に空足を踏んで、板の間へ出た。
泉鏡花 国貞えがく 青空文庫
秋の夜は長えといっても怠慢けている中にゃあ、直ぐ明けるぜ」 と唆かすようにいいながら、たたっ――と、空足を踏んで見せたその響きに、寄せられたように二人の手先が、銀磨きの十手を振りかぶって、毬のように飛び込んで来た。
三上於菟吉 雪之丞変化 青空文庫
高圓山の墓原も、佐紀の沼地・雜木原も、又は、南は山村、北は奈良山、泉川の見える處まで馳せ※つて、戻る者も、戻る者も皆|空足を踏んで來た。
釋迢空 死者の書 青空文庫
高圓山の墓原も、佐紀の沼地・雜木原も、又は、南は山村、北は奈良山、泉川の見える處まで馳せ※つて、戻る者も戻る者も、皆|空足を踏んで來た。
折口信夫 死者の書 青空文庫
馳せ廻つて還る者も/\、皆|空足を踏んで来た。
――初稿版―― 死者の書 青空文庫
高円山の墓原も、佐紀の沼地・雑木原も、又は、南は山村、北は奈良山、泉川の見える処まで馳せ廻つて、戻る者も戻る者も、皆|空足を踏んで来た。
折口信夫 死者の書 青空文庫
高円山の墓原も、佐紀の沼地・雑木原も、又は、南は山村、北は奈良山、泉川の見える処まで馳せ廻って、戻る者も戻る者も、皆|空足を踏んで来た。
折口信夫 死者の書 青空文庫
六 第二の破産状態に陥って、一日一日と惨めな空足掻きを続けていた惣治が、どう言って説きつけたものか、叔父から千円ばかしの価額の掛物類を借りだしたから、上京して処分してくれという手紙のあったのはもう十月も中旬過ぎであった。
葛西善蔵 贋物 青空文庫