餅草
もちぐさ
名詞
標準
Japanese mugwort (Artemisia princeps)
文例 · 用例
少し大きい女の子などにつれられて餅草を摘みにゆく。
— 伊藤左千夫 『井戸』 青空文庫
……其の後、つくし、餅草摘みに、私たち玉川へ行つた時、真似して、土を、麹一枚ばかりと、折詰を包んだ風呂敷を一度ふるつては見たものの、土手にも畦にも河原にも、すく/\と皆気味の悪い小さな穴がある。
— 泉鏡花 『玉川の草』 青空文庫
「ほんにの、これが春で、餅草があると、私が手に、すぐに団子なと拵えて進じょうもの。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
菱餅草餅は、何家でも出来る。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
」「おれは今まで畠にいたが、餅草どころじゃあらすか。
— 第一部上 『夜明け前』 青空文庫
うこぎの芽にはやや早く、竹の子にもまだ早くて、今は山家も餅草の季節であるが、おばあさんはたまの里帰りの孫娘のために、あれも食わせてやりたい、これも食わせてやりたいと言う。
— 第二部上 『夜明け前』 青空文庫
ゆえにこのヨモギを一般の人々はモチクサ(餅草)と呼んで、誰もよく知っている。
— 牧野富太郎 『植物一日一題』 青空文庫
クサノハナ 相州の津久井から、富士の山麓地方にかけて、草のハナといふのが蓬即ち餅草のことである。
— 柳田國男 『食料名彙』 青空文庫
作例 · 標準
春の野原で摘んできたばかりの餅草を使って、香り高い草餅を作った。
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餅草独特の清々しい苦味と香りが、春の訪れを五感に伝えてくれる。
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「この餅草、よく洗ってから茹でないとアクが強くて色が綺麗に出ないわよ」
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