湯温
ゆおん
名詞
標準
文例 · 用例
」 これは、八|月七|日の午後、秋田県鹿角郡、生出を駕籠で上つて……これから三|瀧街道を大湯温泉まで、自動車で一|気に衝かうとする、発荷峠、見返茶屋を、……なごりの湖から、向つて右に見た、三岐の一|場面である。
— 泉鏡太郎 『十和田湖』 青空文庫
猿ヶ京村を出外れた道下の笹の湯温泉で昼食をとった。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
それも初め入って来た松本市へ出て行く道を帰るが惜しく、白骨から上高地温泉へ出、其処から飛騨へ越して平湯温泉というへ廻り、更に飛騨の都高山町へ出て遠く越中路へ歩き、富山市から汽車で駿河へ帰ろうと定めたのであった。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
岩山の岩の荒肌ふき割りて噴き昇る煙とよみたるかもわが立てる足許広き岩原の石の蔭より煙湧くなり平湯温泉 噴火の煙の蔭を立去ると我等はひた下りに二三里に亘る原始林の中の嶮しい路を馳せ下った。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
そうなると一種自暴自棄的の勇気が出て、其処から左折して更に二里あまりの奥に在るという平湯温泉まで行くことにきめた。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
平湯温泉には一箇所共同湯があるのみであるが、僅かにその宿だけが持っているというその内湯の小さな湯殿の三方は田圃となっていた。
— 若山牧水 『みなかみ紀行』 青空文庫
午食は、鹽の湯温泉と定めて、門前に來たる。
— 大町桂月 『鹽原新七不思議』 青空文庫
車内では川湯温泉の驛長さんが乘り合はしてゐて、色々な旅の話に興じた。
— ――北海道の旅より―― 『摩周湖紀行』 青空文庫