暮れ方
くれがた
名詞副詞
標準
evening
文例 · 用例
ですからこれまでも、田口の者が六蔵はどこへ行ったかと心配していると、昼飯を食ったまま出て日の暮れ方になって、城山の崖から田口の奥庭にひょっくり飛びおりて帰って来るのだそうです。
— 国木田独歩 『春の鳥』 青空文庫
ある夏の暮れ方、カン蛙ブン蛙ベン蛙の三疋は、カン蛙の家の前のつめくさの広場に座って、雲見といふことをやって居りました。
— 宮沢賢治 『蛙のゴム靴』 青空文庫
ある夏の暮れ方、カン蛙ブン蛙ベン蛙の三疋は、カン蛙の家の前のつめくさの広場に座って、雲見ということをやって居りました。
— 宮沢賢治 『蛙のゴム靴』 青空文庫
かくしていよいよ最後の花の座が、あたかも静寂な暮れ方の空をいろどる夕ばえのごとき明るくはなやかなさびしさをもって全巻のカデンツァをかなでることになっているのである。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
何處か大商店の避難した……其の店員たちが交代に貨物の番をするらしくて、暮れ方には七三の髮で、眞白で、この中で友染模樣の派手な單衣を着た、女優まがひの女店員二三人の姿が見えた。
— 泉鏡太郎 『露宿』 青空文庫
温泉|行以来、音も沙汰もしなかった伊奈子が、何と思ったかお化粧も何もしない平生着のまま、上等の葉巻きを一箱お土産に持って日暮れ方にヒョッコリと遣って来た。
— 夢野久作 『鉄鎚』 青空文庫
なんといふいたましい風物だらうどこにもくびのながい花が咲いてそれがゆらゆらと動いてゐるのだ考へることもない かうして暮れ方がちかづくのだらう戀や孤獨やの一生からはりあひのない心像も消えてしまつて ほのかに幽靈のやうに見えるばかりだ。
— 萩原朔太郎 『青猫』 青空文庫
考へることもない かうして暮れ方がちかづくのだらう。
— 萩原朔太郎 『定本青猫』 青空文庫
作例 · 標準
秋の暮れ方はつるべ落としと言われるように、あっという間に暗くなる。
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暮れ方に鳴くひぐらしの声を聞くと、どこか切ない気持ちになる。
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「今日の暮れ方に駅前のカフェで待ち合わせよう」
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