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鶯茶

うぐいすちゃ
名詞名詞-の形容詞
1
標準
greenish brown
文例 · 用例
お納戸、利久、御幸鼠、鶯茶、それにはなほ青柳の色も雑つて、或は虫ばみ、或はねぢれたのもあり、斑らに濃い地面の色の上に垂れ流れるのは自らなる絵模様である。
木下杢太郎 本の装釘 青空文庫
(大正十二年六月、渋柿)       * 無地の鶯茶色のネクタイを捜して歩いたがなかなか見つからない。
寺田寅彦 柿の種 青空文庫
蔦の葉の浴衣に、薄藍と鶯茶の、たて縞お召の袷羽織が、しっとりと身たけに添って、紐はつつましく結んでいながら、撫肩を弱く辷った藤色の裏に、上品な気が見えて、緋色無地の背負上が媚かしい。
泉鏡花 白花の朝顔 青空文庫
白い襟首、黒い髪、鶯茶のリボン、白魚のようなきれいな指、宝石入りの金の指輪――乗客が混合っているのとガラス越しになっているのとを都合のよいことにして、かれは心ゆくまでその美しい姿に魂を打ち込んでしまった。
田山花袋 少女病 青空文庫
帯は白茶と鶯茶の腹合わせをしていた。
田山花袋 田舎教師 青空文庫
わたしは鳶八丈の綿入れに黒紋付の紬の羽織を着せられて、地質はなんだか知らないが、鶯茶のような地に黒い太い竪縞のある袴を穿いていた。
岡本綺堂 明治劇談 ランプの下にて 青空文庫
四羽の雌と雄とが、丸い小さい紅や鶯茶の体で、輝く日だまりにチチ、チチと押しあいへしあいしているのを見ると、しかんだ眉も自らのびる。
宮本百合子 小鳥 青空文庫
一等室の鶯茶がかった腰掛と、同じ色の窓帷と、そうしてその間に居睡りをしている、山のような白頭の肥大漢と、――ああその堂々たる相貌に、南洲先生の風骨を認めたのは果して自分の見ちがいであったろうか。
芥川龍之介 西郷隆盛 青空文庫
作例 · 標準
例句