筋骨
きんこつ異読 すじぼね
名詞
標準
muscles and bones
文例 · 用例
曲線的でなくして直線的であり、脂肪質でなくして筋骨質であることである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
しかし漢詩の本質的風格とも言うべき、あの直截で力強い、筋骨質の気概的表現を学んだ人は殆んど尠ない。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
この暴風雨がいつまでつづくか解らぬ、それよりも、差し当りこんなところに、今夜野宿が出来るか、否かが疑問である、思い切って谷へ下りようか、谷へ下りれば、この旅行の中止を意味することになる、一行は思い悩んで決し兼ねた……何だか筋骨を抜かれたように、気落がして、私も眼が重くなった。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
尾根の頂上へ出たときは、大斜線の岩壁が、深谷へ引き落されて、低くなったかとおもうと、また兀々とした石の筋骨が、投げ上げられて、空という空を突き抜いている、そうして深秘な碧色の大空に、粗鉱を幅広に叩き出したような岩石の軌道が、まっしぐらに走っている。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
読む人々も、恁くては筋骨の逞しく、膝節手ふしもふしくれ立ちたる、がんまの娘を想像せずや。
— 泉鏡太郎 『甲冑堂』 青空文庫
あれで算盤弾くかと思われる筋骨逞しい立派な若侍じゃ。
— ――博多名物非人探偵 『狂歌師赤猪口兵衛』 青空文庫
別に、肩には更紗を投掛け、腰に長劍を捲いた、目の鋭い、裸の筋骨の引緊つた、威風の凛々とした男は、島の王樣のやうなものなの…… 周圍に、可いほど間を置いて、黒人の召使が三|人で、謹んで給仕に附いて居る所。
— 泉鏡太郎 『印度更紗』 青空文庫
御身たちが悪く近づくと、見たばかりでも筋骨を悩み煩らうぞよ。
— 泉鏡花 『多神教』 青空文庫
標準
cartilage