重弁
じゅうべん
名詞-の形容詞名詞
標準
double-flowered
文例 · 用例
幹は鱗の皮だけになって、危く水分を枝へ通わし、そこに重弁で白にごく淡く紅紫色が臨んでいる花をつけます。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
すると、美しきもの必ずしも命短からずと抗議をして消え行くまぼろしをうつし身に取戻そうとするかのように、消え行く淡い影に向って再び弾きかける濃厚重弁な色と光の早咲き。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
一重のときは単弁の花が咲いているように寂しく便り無く、二重になるときは重弁の花が弁の形ちを少しずつずらして咲いているように乱れごころを誘います。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
淡紅色で重弁の花が盛に咲いている。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
また花は誰れでもよく知っている様にその色に赤、白があってそれに濃き淡きの差がありまた斑駁になったもの条文になったもの星点になったものなど一様でなく、また花に単葉もあればあるいはいろいろの度合いの重弁もあり、そしてまた花に大小がある。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
作例 · 標準
庭に植えた重弁のチューリップが、幾重にも重なった花びらを広げて豪華に咲き誇っている。
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品種改良によって作られた重弁のバラは、一重のものよりも華やかで贈り物に人気がある。
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この地域の山には、珍しい重弁の野生ランが自生しているという噂がある。
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