黄水
おうすい異読 きみず
名詞
標準
bile
文例 · 用例
」 やがて太陽は落ち、黄水晶の薄明穹も沈み、星が光りそめ、空は青黝い淵になりました。
— 宮沢賢治 『まなづるとダァリヤ』 青空文庫
※8 黄水晶=シトリンのこと。
— 宮沢賢治 『インドラ[※1]の網』 青空文庫
またその桔梗いろの冷たい天盤には金剛石の劈開片や青宝玉の尖った粒やあるいはまるでけむりの草のたねほどの黄水晶のかけらまでごく精巧のピンセットできちんとひろわれきれいにちりばめられそれはめいめい勝手に呼吸し勝手にぷりぷりふるえました。
— 宮沢賢治 『インドラの網』 青空文庫
お時でさえ黄水を吐く。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
この中之島には亭々とした三がい松以外には源平染分けの椿、四季咲きの薔薇、黄水仙、青黄ろい春蘭、青木の深紅の実、むらさきの雲のような沈丁花などが、岩の根締めやら芝生との配合のためわたくしたちの朝飯の卓をめぐって、ところまだらに、それ/″\持前の色彩を盛り上げております。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
植物園事務室より出で来りし、若き紳士の紺の背広に赤皮の靴のやはらかなる、薄黄水仙のほとりをぞゆく。
— 北原白秋 『春の暗示』 青空文庫
水の上には黄水仙、森のはづれへ日々花、素足もかまはず踏み込んで、棘のひかげへすみれぐさ、原一面に雛菊や鈴を頸環の櫻草、森の木の間にきみかげ草、その細路へおきなぐさ、人家の軒へあやめぐさ、さてシモオヌよ、わが庭の春の花には苧環、遊蝶花、唐水仙、匂の高い阿羅世伊止宇。
— 上田敏 『牧羊神』 青空文庫
試験が済むと、早速|咽喉へ指を突込んで留飲の黄水と一緒に吐出せるものなら、吐出して了って清々したくなる。
— 二葉亭四迷 『平凡』 青空文庫
作例 · 標準
例句