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躙り入る

にじりいる
動詞
1
標準
文例 · 用例
それから主人の迎附けがあって、その案内に従い茶席におそるおそる躙り入るのであるが、入席したらまず第一に、釜の前に至り炉ならびに釜をつくづくと拝見して歎息をもらし、それから床の間の前に膝行して、床の掛軸を見上げ見下し、さらに大きく溜息をついて、さても見事、とわざとらしくないように小声で言うのである。
太宰治 不審庵 青空文庫
そこへ、介三郎が、縁からにじり入ると、老公は、わずか二、三の書簡だけをべつにして、「村右衛門、あとはみな、一束にからげておけ」 と、命じ、すぐ膝を向けかえて、「介三郎、そちが持参のものを見せい」 と、急いだ。
吉川英治 梅里先生行状記 青空文庫