羶
羶
名詞
標準
文例 · 用例
葷羶を食ふことを忌むに至つた後、邦人の思想は身體と共に變じたのを疑はない。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
佛陀は葷羶を禁じてゐる。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
按摩済む頃、袴を着けたる男また出で来りて、神酒を戴かるべしとて十三、四なる男の児に銚子|酒杯取り持たせ、腥羶はなけれど式立ちたる膳部を据えてもてなす。
— 幸田露伴 『知々夫紀行』 青空文庫
今弟の語を聞いて、小婢の失踪したのと、土穴に腥羶の気があるのとの間に、何等かの関係があるように思った。
— 森鴎外 『魚玄機』 青空文庫
家は絨帳穹盧、食物は羶肉、飲物は酪漿と獣乳と乳醋酒。
— 中島敦 『李陵』 青空文庫
一、当今天下の形勢晋代|五胡雑居の姿にも相成る可く、左候はゞ堂々たる皇国も羶腥に汚され歎かはしき事なり。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫