順養子
じゅんようし
名詞
標準
文例 · 用例
此孫が順養子となつたさうである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
小島氏では春沂抱沖が此年|閏五月八日に歿して、弟|春澳瞻淇が順養子となつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
是は既に云つた如く孫が所謂順養子となつたからである。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
是に於て孫は多峰氏を棄てゝ生家に復り、所謂順養子となつた。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
橋本の嗣子が亡くなったので、実弟の谷さんを順養子にして、いさちゃんを妻わしたのである。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
(私は順養子となりしゆえ兄を敬して父と称す) 私はこうして借金に苦心惨憺であったが、店はお蔭で繁昌していたから他人にはそれが判らず、余程の利益であろうと想像して、助力や借金を申し込む者が相当あって困った。
— ――所信と体験―― 『一商人として』 青空文庫
私の祖父の姉の連れ合いは二人の男の子を残して早く世を去ったので、未亡人は亡夫が丹波から連れて来た弟子の周節という医者を順養子として家に迎え、二人の兄分として医者を営ませた。
— 柳田国男 『故郷七十年』 青空文庫