縒れる
よれる
動詞-一段動詞-自動詞
標準
to get twisted
文例 · 用例
微風にそよそよとして下立った、片辺に引添い、米は前へ立ってすらすらと入るのを、蔵屋の床几に居た両人、島野と義作がこれを差覗いて、慌しくひょいと立って、体と体が縒れるように並んで、急足につかつかと出た。
— 泉鏡花 『黒百合』 青空文庫
お米の方では、思いがけないよい機を、どうかして遁すまいと、九条安治川の渡舟小屋の側に立って、秋陽に縒れる川波をまぶしそうにしてたたずんでいた。
— 上方の巻 『鳴門秘帖』 青空文庫
あれと裳を、脛がよれる、裳が揚る、紅い帆が、白百合の船にはらんで、青々と引く波に走るのを見ては、何とも、かとも、翁様。
— 泉鏡花 『貝の穴に河童の居る事』 青空文庫
まだそればかりでなく『女の髪すじをよれる綱には大象もよく繋がれ、女のはける足駄にて作れる笛には秋の鹿も寄る』とも記されました。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
宋以後の風格によれる肖像畫が、日本に於て多數製作せられし足利中期以後の畫は、其遺品非常に多きに拘らず、何れも精采なき俗惡なるものなる點より考ふれば、宋風の肖像畫は日本特有の肖像畫を漸々に俗化して之を劣等なるものに引き下せしものにして、其の多數に遺存せることは、其の畫の價値を高めることには更に效なし。
— 内藤湖南 『日本の肖像畫と鎌倉時代』 青空文庫
こゝろみに詩の諸體に就いて、作者の客觀的叙法を用ゐて、評(感情によれる言葉)なからしむべきものを求むるに、吟體詩には叙事詩あり、戲曲あり、讀體詩には小説あり。
— 森鴎外 『柵草紙の山房論文』 青空文庫
いつたい、どこで修業して来たものか、その話があまりにも珍妙なため、祖父は何度となく、可笑しさに腸のよれるのを、脇腹を押へてこらへなければならなかつた。
— VECHERA NA HUTORE BLIZ DIKANIKI 『ディカーニカ近郷夜話 前篇』 青空文庫
砂で漉した鉄分の多い水で舌がよれるような町であった。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
作例 · 標準
古いロープが縒れて、今にも切れそうだ。
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糸が縒れて、なかなか針に通せない。
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彼女の髪は湿気で縒れてしまった。
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