鯛飯
たいめし
名詞
標準
文例 · 用例
」とさきばしつて、大船のサンドヰツチ、國府津の鯛飯、山北の鮎の鮓と、そればつかりを當にして、皆買つて食べるつもりの、足柄に縁のありさうな山のかみは、おかゝのでんぶを詰らなさうに覗きながら、バスケツトに凭れて弱つて居る。
— 泉鏡太郎 『雨ふり』 青空文庫
頬骨の出た男は身体を引込めると、ドスンと腰をかけたが、独言のように、「ちょっ、とうとう鯛飯を買い損ねた」 と云って隣の老人を見たが、居睡りをしているので、彼は荒々しく南京豆の鑵に手を入れてポリポリ始めた。
— 甲賀三郎 『急行十三時間』 青空文庫
第三十二 鯛飯 は名古屋あるいは静岡辺の名物になっていますが国々で少しずつ製法が違います。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
浜松あたりであつたか、かの鯛飯を購ふや否やの問題が、潜水艦の噸数比例を決する如く論議された。
— 岸田國士 『走るノート』 青空文庫