応終
おうおわり
名詞
標準
文例 · 用例
言い換えれば、修辞学がギリシア文化の開花期の産物であるに反して、解釈学はギリシア文化の発展が一応終結した後その黄昏にいわゆるミネルヴァの梟として現われたのである。
— 三木清 『解釈学と修辞学』 青空文庫
終戦後、世界に類のなかった日本の文化弾圧は一応終熄されて、俄に総てのことを云い、又書きしてよいことになった。
— 宮本百合子 『「どう考えるか」に就て』 青空文庫
わたくしも五ヵ月がかりの問答が一応終り、むずかしい条件も添わず、けりがつきそうでいくらか気が軽くなりました。
— 宮本百合子 『日記・書簡』 青空文庫
そこでこの調査も一応終りさ」「ふうん。
— 海野十三(丘丘十郎) 『地球発狂事件』 青空文庫
それが一番、自分のことを考えるからだ、ともいえるけど、とにかく、あたしの生涯は一応終つたつもりにして、どこかの隅で、ひとの邪魔にならないように暮して行きたいと思つていたのよ。
— 岸田國士 『光は影を』 青空文庫
3 チェーホフの非情についての証拠がためを一応終ったからには、もはやその発生の歴史をたずねる手続は無用であろう。
— ――チェーホフ序説の一部として―― 『チェーホフ試論』 青空文庫
私が引きとられて行つたのは、もはやかうした改革が一応終つて、父が全く母を信用するやうになつた後だつた。
— 神西清 『母たち』 青空文庫
4 チェーホフの非情についての証拠がためを一応終ったからには、もはやその発生の歴史をたずねる手続きは無用に帰したように思われる。
— ――一つの反措定として―― 『チェーホフ序説』 青空文庫