動勢
どうせい
名詞
標準
文例 · 用例
(私はこの手記に於いて、ひとりの農夫の姿を描き、かれの嫌悪すべき性格を世人に披露し、以て階級闘争に於ける所謂「反動勢力」に応援せんとする意図などは、全く無いのだという事を、ばからしいけど、念のために言い添えて置きたい。
— 太宰治 『親友交歓』 青空文庫
劇詩の消長は劇界の動勢と密接の関係を有する者なるが故に、彼世界の故実旧式は、自からに明治文学の革命の狂んで劇界との折合も付き、爰に此の世界の新面目を開くべしと思はるゝなり。
— 北村透谷 『劇詩の前途如何』 青空文庫
国民大衆が反動勢力に投票するということは、露骨にいえば自分たちの敵に投票することであつて、いい換えればそれは民主主義に対する裏切行為であり、自殺行為なのである。
— 伊丹万作 『政治に関する随想』 青空文庫
慧能の後、ほどなく馬祖大師(七八八滅)これを継いで禅を中国人の生活における一活動勢力に作りあげた。
— 茶の本 『茶の本』 青空文庫
日本はふたたび軍事的・侵略的なあやまちを犯さないために組織されようとしている会の委員に、日本がふたたびあやまちを犯せば自分も犯すであろうといって、明瞭に今日国際間の問題になっている日本の反動勢力の擡頭に呼応する立場をしめしている石川達三氏がユネスコの「純潔な本質」にふさわしいと判断されるでしょうか。
— ――文学における昨年と今年―― 『一九四七・八年の文壇』 青空文庫
」 が、ツァーの反動勢力は、集会の解散、指導者の逮捕、コサックの襲撃等で、政治的テロルを広汎に陰惨に組織した。
— ――ソヴェト同盟の国家体制と日本の国家体制―― 『労働者農民の国家とブルジョア地主の国家』 青空文庫
戦争をひきおこす日本の反動勢力を、私たちの社会から排除する、ということは、架空の道を通って実現することではない。
— 宮本百合子 『合図の旗』 青空文庫
◯この日ラジオが停電で黙ってしまい、東部軍管区情報が途中で伝わらなくなり、敵機隊の動勢は耳で爆音等をさぐる外なくなり、ちょっと心細い想いがした。
— 海野十三 『海野十三敗戦日記』 青空文庫