言い触らす
いいふらす
動詞
標準
文例 · 用例
おまけに、自虐か自嘲か、われよりアバタを言い触らすとは、いっそ破れかぶれか……。
— 織田作之助 『猿飛佐助』 青空文庫
許嫁があると言い触らすことによって、家庭的に恵まれている風に見せたかったのだが、未だ一年生の同級生を相手では、効果はなかった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
ぼくは無責任な批評をするな、と腹がたちましたが、金沢は続いて無造作に、「しかし誰かに言い触らすようなことはしないよ。
— 田中英光 『オリンポスの果実』 青空文庫
「ここらの人はとかくにあらぬことを言い触らす癖があって、後光がさしたの、菩薩があらわれたのと言う。
— 閲微草堂筆記(清) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
自分に落度があって暇を出されても、主人の方が悪いように言い触らすのは奉公人の習いですから、飯田の御新造のコレラ話もどこまでが本当だかわからない。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
あすこの家は、飯田の御新造の幽霊が出るの何のと取留めもないことを言い触らす者がございます。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
雛吉が俄かに天性の美音を失ったのは、富子が水銀剤を飲ませたのであると言い触らすものもあった。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
あの地蔵さんはこの頃気が狂い出したのかも知れねえという者もあるし、又別になんだかおかしなことを言い触らす者もありますよ。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫