抜きがたい
ぬきがたい
形容詞
標準
deep-rooted (suspicion, etc.)
文例 · 用例
初めての本を出すにあたって、私は抜きがたい影響を自分に与えた体験とじっくり向き合いたいと考えました。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
そんなふうに考えながらも、「DTPの輪の、一つの慎ましい閉ざし方」などと控えめに書いたのは、私自身の中にあった、紙の冊子に仕上げられた本への抜きがたい愛着のゆえでしょう。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
支那事変俳句(俳句研究十一月号所載)を読む、無慮三千句、そのうち私の身心を動かしたものが何句あるか、戦線句は拙くとも抜きがたい実感味がある、銃後句は造花のつまらなさだ!
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
現にそれらの反対の思想が日本のあらゆる方面に浸潤して容易に抜きがたい勢力を持っているのです。
— 与謝野晶子 『激動の中を行く』 青空文庫
この城塞は規格が小であるから、中に収容しうる兵力はせいぜい二千足らずであるが、余が一万三千の兵力をもって突入をはかっても一朝一夕には抜きがたい要害であった。
— ――越後守安吾将軍の奮戦記―― 『決戦川中島 上杉謙信の巻』 青空文庫
古来の抜きがたい習慣を無視してその法律一点張りの、呪われたる督促……それが正月早々からなので、ことに彼らをいきり立たせたのでもあった。
— 犬田卯 『荒蕪地』 青空文庫
宮本の『伸子』における公平ゴッコは、彼女の持っている抜きがたいブルジョア気質の、一ひねりひねった現われであるように私には思える。
— 三好十郎 『恐怖の季節』 青空文庫
7 第四に、新劇人たちの抜きがたい反動性ないし保守性。
— 三好十郎 『恐怖の季節』 青空文庫
作例 · 標準
彼への疑惑は、一度芽生えると抜きがたいものだった。
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長年の習慣は、なかなか抜きがたいものがある。
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この地域の伝統は、住民の心に深く根ざし、抜きがたい。
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