話にならない
はなしにならない
表現形容詞
標準
not worth considering
文例 · 用例
選手はじめて、はっとおのれの失敗に気づいて、恥ずかしいとも、くるしいとも、なんとも、どうも話にならない。
— 太宰治 『答案落第』 青空文庫
だが兄の話になると、――兄は中学に這入つてからといふもの、まるでお話にならない成績を取つてゐた。
— 中原中也 『耕二のこと』 青空文庫
併し序に言ふが、給料はといつたら、それはそれはお話にならないもので、女優の三分の一は十円乃至十五円といふ、彼等の必需品化粧料を買ふさへ出兼る程のそれだつたのである。
— ――飜弄さる 『蜻蛉』 青空文庫
そして着ている寝間着の汚いこと、それは話にならないよと言った。
— 梶井基次郎 『ある心の風景』 青空文庫
そんな工合で毎日生きていながら私はビジテリアンですから牛肉はたべません、なんて、牛肉はいくら喰べたって一つの命の百分の一にもならないのだ、偽善と云おうか無智と云おうかとても話にならない。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
ことに闇市場の汚なさといっては、お話にならない。
— 織田作之助 『大阪の憂鬱』 青空文庫
」「お金なんか沢山出さなくたって、女優はめいめいで稼ぐからいいと、会社じゃそう思っているんだもの、お話にならない」「馬鹿だなあ」「役者が、馬鹿なのよ」「じゃあ、なんだって、そんな馬鹿なものになったんだい?
— オン・ワタナベ(渡辺温) 『兵士と女優』 青空文庫
「で、ぜひとも結婚しなければ、……命にかけても結婚すると堅く心に誓ったのですが、それほど思い詰めていたにも拘らず、あなたの兄さんと来たら、お話にならない位気の弱い人でしてね、どうしてもその心のたけをば、あなたに会って打あける勇気が出なかったものです。
— 渡辺温 『恋』 青空文庫