邪霊
じゃれい
名詞
標準
文例 · 用例
算哲博士のお描きになったこれが、黒死館の邪霊なのでございます。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
さらにいっそう薄気味悪いことには、擬うかたなくそれが、黒死館で邪霊と云われるテレーズ・シニヨレだったのである。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
断末魔にダンネベルグ夫人は、この邪霊視されている算哲夫人の名を紙片にとどめた。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
第二の神秘境は、エスキモー土人が狂気のように橇を駆ってゆくという、グリーンランドの中央部にある邪霊の棲所である。
— 有尾人 『人外魔境』 青空文庫
だが、夏の祭りは皆、厄除け・邪霊送りの意義のあることは、通じて見える事実である。
— 折口信夫 『村々の祭り』 青空文庫
かうした邪霊悪神に媚び仕へる行事も、稍古くからまつりと言はれてゐる。
— 祭りの発生 その一 『ほうとする話』 青空文庫
どの獅子舞を観ても、全然獅子を邪霊と見なしたものもなし、又、完全に村落家屋を祝福するものと言ひ切る事も出来ない有様です。
— 折口信夫 『神楽(その一)』 青空文庫