息災延命
そくさいえんめい
名詞
標準
health and longevity
文例 · 用例
魔を除け、死神を払う禁厭であろう、明神の御手洗の水を掬って、雫ばかり宗吉の頭髪を濡らしたが、「……息災、延命、息災延命、学問、学校、心願成就。
— 泉鏡花 『売色鴨南蛮』 青空文庫
かれは日ごろ信心する神社や仏寺に参詣して、娘の無事出産を祈るのは勿論、まだ見ぬ孫の息災延命をひたすらに願った。
— 岡本綺堂 『経帷子の秘密』 青空文庫
しかれども悦ぶべしその名札は、江戸三界を持廻られて、息災延命のお札より有難いに相違無い。
— 斎藤緑雨 『油地獄』 青空文庫
彼女は神道大成教の熱心な信者で、あまり大きくもない屋敷の隅には小さな祠が祭ってあって、今でも水垢離とって、天下泰平、国土安穏、五穀成就、息災延命を朝々祈るのである。
— 徳冨健次郎 『みみずのたはこと』 青空文庫
かつ油を含んだ木の実でもあれば人体の養いになり、従って息災延命の幸いも得べければ嘉品として用うることになったであろう。
— 牧野富太郎 『植物記』 青空文庫
其名がものに見えた初めは蕨岡の社の鰐口の銘で、奉懸鳥海山和仁口一口右意趣者萩原守重息災延命加右故暦応五年壬午七月廿六日 白とあり、『風土略記』には大物忌の神山を土俗北の山といふ。
— 木暮理太郎 『二、三の山名について』 青空文庫
四国遍路や三十三番巡礼なども、これによって仏様より一家の息災延命を与えてもらうものと信ずるは迷信なるべきも、身体を健全にし、見聞を広くし、精神を修養する点において利益することすくなくない。
— 井上円了 『迷信と宗教』 青空文庫
或いは観音を的にし、或いは聖天を的にして、ただ単に祈る心は要するに、病気を直したい、息災延命で暮したい、女には惚れられ、お金はたくさん儲かりますように――裸にしてしまえば要するに、そんなものだが、さて、それにしても、その信心ごころという殊勝なものを、無下に軽蔑してはよろしくない。
— 農奴の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
祖父の白寿のお祝いの席で、親戚一同が集まり、さらなる息災延命を願って乾杯した。
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寺院の石碑には、建立の目的として「天下泰平」と「万民息災延命」の文字が深く刻まれている。
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毎朝のウォーキングを欠かさない彼は、息災延命のためには規則正しい生活が一番だと笑う。
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