奮起一番
ふんきいちばん
名詞
標準
bracing oneself up to action, being inspired by something
文例 · 用例
先日おいでの折、男子の面目は在武術と説き、諸卿の素直なる御賛同を得たるも、教訓する者みずから率先して実行せざれば、あたら卓説も瓦礫に等しく意味無きものと相成るべく、老生もとより愚昧と雖も教えて責を負わざる無反省の教師にては無之、昨夕、老骨奮起一番して弓の道場を訪れ申候。
— 太宰治 『花吹雪』 青空文庫
老齢と雖もさらに奮起一番して粉骨砕身いよいよ御忠勤をはげみ、余栄を御子孫に残すべきところでございましたのに、まことに生憎のもので、この御寵愛最も繁かりしその翌年、あの大騒動にて御一族全滅に相成りました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
然しアリスもさるもの、やをら奮起一番、剣を払つて新来の敵と鉾を交へれば、こゝに忽ち哲学王国は黒雲をはらんで、竜虎の爪に二分されようとする震天動地の活劇は開始されんとした。
— 牧野信一 『嘆きの谷で拾つた懐疑の花びら』 青空文庫
私はこの點に於て我が佛教界の奮起一番を切望せなければならぬ。
— 桑原隲蔵 『大師の入唐』 青空文庫
奮起一番、こんな妄念は叩きださなくちゃいけないわ。
— ЧАЙКА 『かもめ』 青空文庫
養子に行くにしても、今更好い口がない」意気軒昂の水鳥会 僕は茫然自失という形だったけれど、御方便なもので、奮起一番、方針を立て直した。
— 佐々木邦 『合縁奇縁』 青空文庫