糸杉
いとすぎ異読 イトスギ
名詞
標準
cypress (Cupressus sp.)
文例 · 用例
糸杉の巻きあがった葉も見える。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
向側の鏡が、九枚も上手に継いであって、店が丁度二倍の広さに見えるやうになって居り、糸杉やこめ栂の植木鉢がぞろっとならび、親方はもちろん理髪アーティストで、外にもアーティストが六人もゐるんですからね、殊に技術の点になると、実に念入りなもんでした。
— 宮沢賢治 『毒蛾』 青空文庫
向側の鏡が、九枚も上手に継いであって、店が丁度二倍の広さに見えるようになって居り、糸杉やこめ栂の植木鉢がぞろっとならび、親方らしい隅のところで指図をしている人のほかに職人がみなで六人もいたのです。
— 宮沢賢治 『ポラーノの広場』 青空文庫
植木会社の貸物らしい大きな糸杉の植木を飾った入口の仏蘭西扉の前に十人位の者が立って中を覗き込んでいた。
— 渡辺温 『少女』 青空文庫
ロメオが露台の上によじのぼって、まことの愛の接吻が天使の思いのように天へとのぼって行ったとき、まるい月は黒い糸杉のあいだに半ばかくれて、澄みきった空に浮んでいたこともあるのです。
— BILLEDBOG UDEN BILLEDER 『絵のない絵本』 青空文庫
りっぱな玉座の間には、ただ裸の壁が残っているだけで、黒い糸杉がむかし玉座のあったところをその長い影でさし示しています。
— BILLEDBOG UDEN BILLEDER 『絵のない絵本』 青空文庫
それはすばらしく大きな糸杉で、幹の周囲が百二十六|呎、樹齢はごく内輪に見積っても、まず六千年は請合だと言われている。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
豆ラムプの細い燈心には人の眼を竪にしたやうな形の愛らしい焔がともつてゐて、その薄い光りが窓の前に伸びた無花果と糸杉の葉を柔らかく照し出して居た。
— 松永延造 『アリア人の孤独』 青空文庫
作例 · 標準
ゴッホの絵画に描かれているような、天に伸びる糸杉の並木道を歩いた。
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トスカーナ地方の丘陵には、点々と糸杉が立ち並ぶ風景が広がっている。
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風が吹くたびに、庭に植えられた糸杉がさわさわと音を立てる。
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夕日に照らされて、長い影を落とす糸杉が幻想的な雰囲気を醸し出していた。
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